ドラレコの記録からリアルタイムで運転状況を診断――データ・テック、ドライブレコーダーサービスに「IBM Cloud」を採用
データ・テックが、ドライブレコーダーの記録から安全運転の確認や運転指導に役立つ情報を提供する「セイフティレコーダ」サービスのクラウド基盤に「IBM Cloud」を採用した。
データ・テックは、同社のドライブレコーダーサービス「セイフティレコーダ」のクラウド版の提供基盤に「IBM Cloud」を採用した。
セイフティレコーダは、自動車の運転状況をドライブレコーダーで記録し、収集したデータの解析結果から安全な運転を行うための情報を提供するサービス。自動車側に搭載する車載機「セイフティレコーダコネクト(SR Connect)」と、その車載機で収集した各種センサーのデータを解析するシステム「SR-WEB解析システム」で構成される。
従来の環境では、車載機のSDカードに保存されたデータを、解析アプリケーションがインストールされたローカルPCにユーザーが手動で取り込むという手間が掛かっていたという。
今回のクラウド版では、運転状況はモバイルネットワーク経由で自動的かつ定期的にクラウドに送信されることで利便性が向上。刻々と変化する運転状況を動態管理機能で一括管理できるようになった。
また、SR Connect本体の障害通知やソフトウェア更新などもクラウドから行えるため、メンテナンスの効率も大幅に向上した。
今回のクラウド版のシステムでは、モバイルネットワークを介したデータ送信が常時あること、SR-WEB解析システムへのアクセスは1日のうち集中する時間帯があることから、パフォーマンス設計やAPIを活用した管理の点でフルコントロールが可能なIBM Cloudベアメタルサーバ(物理サーバ)をデータベース処理に採用。その他のフロントエンドのアプリケーション群は仮想サーバに構築して、アプリケーションの特性に応じてクラウドサーバを組み合わせて活用し、さらに集中するアクセスを負荷分散させるなどして、高いサービス品質の維持を図ったという。
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