IT活用で女性の働き方はどう変わるのか 「テレワーク体験」から分かったこと:Microsoft Focus(3/3 ページ)
日本マイクロソフトが、3月8日の「International Women's Day(国際女性デー)」にあわせて社内イベントを開催。女性が働きやすい環境の実現に取り組む姿勢を、社外にも訴求した。また同日、働き方改革の推進の一環として、女性支援のための新たなプログラムを発表。その詳細とは。
IT領域の経験者向けに独自プログラムで女性の職場復帰を支援
もう1つは、「リターンシッププログラム」である。
すでに2018年1月からスタートしている同プログラムは、出産や育児、介護、配偶者の転勤など、さまざまな事情により、現在、キャリアを中断、離職している女性のキャリア再開や、職場復帰を支援する活動だ。
実は、このプログラムは、女性就労支援に自ら積極的な日本マイクロソフトの平野拓也社長の発案でスタートしたという。
日本マイクロソフトで、3〜6カ月間の有給インターンシップを実施。ここでは、専門領域のプロフェッショナルとしての正社員就業を前提にインターンシップに参加し、修了後にはインタビューなどを経て、日本マイクロソフトの正社員への採用を検討する。ただし、同プログラムは、「フルタイムのポジションへ復帰する環境の整備」という、社会貢献の1つにも位置付けられており、インターンシップ後は、日本マイクロソフト以外への就業も想定している。
対象となるのは、プリセールス、ポストセールス、サポートエンジニアといった職種で、IT業界、もしくはテクノロジー領域の経験者に限定されるが、ブランクの年数や理由は一切不問としている。
2018年1月には1回目の説明会を開催し、日本マイクロソフト以外の企業で勤務経験がある女性20人弱が参加した。3月24日には、2回目の説明会を開催する予定だ。
年間5〜10人程度の女性社員を採用する予定で、早ければ2018年秋には同プログラムを通じて採用した第1号社員が登場することになりそうだ。
日本マイクロソフトでは、「女性活躍の場の促進や、女性の就労選択肢の拡大は、一時的な取り組みではなく、継続的な取り組みを行ってこそ、成果が出るものだと考えている。今後もこうした活動を継続的に行い、女性が活躍したり、女性が就労しやすい環境を整えたい」(岡部氏)とする。
今後も、日本マイクロソフトから、女性支援のための新たなプログラムが登場することになりそうだ。
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