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預金調査業務などの自動化で年間3600時間削減――山陰合同銀行、NTTデータのRPAを本格運用へ

山陰合同銀行が、NTTデータのRPAソリューション「WinActor」の本格運用を開始。これまで人手を要していた行内業務を自動化することで、業務効率化や生産性向上を図る。

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 山陰合同銀行は2018年3月13日、NTTデータ中国、NTTデータの協力のもと、RPA(Robotic Process Automation)ソリューション「WinActor(ウィンアクター)」の本格運用を2018年3月から開始したと発表した。

 WinActorは、機械学習やAI(人工知能)などを活用して、定型的な業務を自動化するRPAソフトウェア。NTTアクセスサービスシステム研究所が開発した技術をベースに、2013年にNTTアドバンステクノロジが製品化した。WebブラウザやOffice製品をはじめ、ERP(Enterprise Resources Planning)、OCR、ワークフロー、個別に作り込んだ業務システムなど、Windows上で動作する各種アプリケーションの操作をシナリオとして学習し、自動化する。

 本格運用に先立ち、同行では2017年8月から2018年1月にかけて、WinActorのトライアルを実施。自動化による時間短縮効果が見込めると判断した11業務について検証した結果、年間3600時間(割合では約30%)の時間削減効果を確認した。

 特に効果が大きかった預金調査各種照会取得業務(各種問い合わせに基づく預金状況の照会業務)では、全体の40%弱の時間削減効果が確認できたという。

 今後1年間で対象業務を30業務に拡大する計画だ。同行では、業務の効率化を進めるとともに、効率化に伴って創出される時間を活用して、顧客利便性向上や新たなサービスの提供に取り組むとしている。

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預金調査各種照会取得業務におけるWinActor導入前後の作業フローイメージ

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