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米半導体大手Micronに対し、中国裁判所が販売差し止めの仮命令
米半導体大手Micron Technologyに対し、中国の裁判所が中国での26製品の販売差し止めの仮命令を出した。競合の台湾UMCが起こした特許侵害訴訟でのUMCの主張を受け入れたものだ。
中国福建省福州の中級人民法院(裁判所)が米半導体大手Micron Technologyの中国での製品販売に一時差し止め命令を出した。Micronの中国子会社を特許侵害で提訴していた同業の台湾UMCが7月3日(現地時間)に発表した。
この訴訟は、UMCが1月、中国本土で販売されているMicronの製品がUMCの特許を侵害しているとして起こしたもの。Micronは2017年12月に米北カリフォルニア州連邦地裁にUMCと中国JHICCを企業秘密窃取などで提訴している。
UMCによると、裁判所はUMCの主張を認め、Micronに対しDRAMやNANDフラッシュなどを含む26製品の販売を差し止めた。
Micronは米CNBCに対し、裁判所の書面を受け取っていないとしてコメントを拒否した。
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