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Java 11正式版がリリース、本バージョンから「Oracle JDK」のサポートは有償に「OpenJDK」で無償の長期サポート提供は、現時点で期待薄(2/4 ページ)

Java 11正式版がリリースされました。数々の新機能はさておき、最も注目されているのは、「Oracle JDK」のサポートが有償になることでしょう。長期サポートを受けつつ、無償で利用したいユーザーはどうすればいいのでしょうか。

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 Javaは今後も6カ月ごとに新バージョンが登場し、新機能の追加や変更などが行われていきます。つまり、2019年3月にはJava 12が、2019年9月にはJava 13が登場するのです。

 しかし、LTSの対象となるバージョンは、3年にわたってバグフィクスやセキュリティパッチを提供すると約束されています。利用するバージョンを固定し、安定したJava環境で利用したいユーザーにとっては、LTS対象のバージョンを使いたいところ。ちなみにJava 11の次にLTS対象のJavaが登場するのは、3年後の2021年9月(Java 17)になります。

 そして、Java 11でオラクルが提供するOracle JDKを利用し、LTSの期間となる3年にわたってセキュリティパッチなどの提供を受けたいユーザーは、オラクルとの有償サポート契約を結ぶ必要があります。

無償の「Open JDK」でのLTS提供は期待薄

 これまでと同様にJava 11を無償で使う方法もあります。一番シンプルなのは、オラクルによる「OpenJDK」ビルドを利用することでしょう。

 Linuxがさまざまなベンダーからディストリビューションが提供されるように、JavaもOpenJDKのソースコードをもとにさまざまなベンダーがビルドしたバイナリを提供しています。オラクルがビルドして提供するOracle JDKとOpenJDKはその最も代表的なものと言えます。

photo OpenJDKのビルドはjdk.java.netで提供されます

 オラクルは、同社が提供するOpenJDKのビルドが、Oracle JDKと機能と品質の両面で同じであり、本番環境にも対応する品質を備える(production -ready open-source builds)と説明しています。

 これまでOracle JDKを利用しており、今後も無償でJavaを利用したいと考えているユーザーにとって、オラクルのOpenJDKビルドは最も有力な選択肢です。ただし、オラクルが提供するOpenJDKビルドでは、次のバージョンが登場するまでの6カ月間はアップデートが提供されますが、LTSに対応した3年間のバグフィックスやセキュリティパッチを提供する予定は、現在のところ表明されていません。

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