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Amazonプライムデーのサーバ障害、原因は「OracleからAurora DBに乗り換えた」ではない――CTOがCNBCの報道を否定Publickey(3/3 ページ)

2018年7月に開催された「Amazonプライムデー」ですが、その初日に一部のWebサイトで障害が発生しました。CNBCはその原因を「AmazonがOracleからAurora DBに乗り換えた」ためと報道しましたが、AmazonのCTOはこれを真っ向から否定。一体どちらが正しいのでしょうか。

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データベース専門家の意見を、CNBCは受け入れなかった

 ここで第三者が登場します。カーネギーメロン大学でデータベーステクノロジーの助教授(Assistant Professor of Databaseology)を務めるAndy Pavlo氏です。

 2週間ほど前、CNBCは障害報告書の内容を分析するために、何人かのデータベース専門家に接触し、Pavlo氏もその一人だったとのこと。この際、Pavlo氏はCNBCに対して「OracleとPostgreSQLのセーブポイントの扱いが違うのは、重要な点ではない」と返答したところ、記者がぶち切れたとツイートしています。

 Pavlo氏はCNBCから障害報告書を受け取り、それを読んだ上で記者に「OracleとPostgreSQLのセーブポイントの扱いに重要な違いはない(there is not significant difference about how Oracle does SAVEPOINTs versus Postgres.)」と回答。

 すると、CNBCの記者は朝6時に電話をかけてきて、「ウソつきだ、Amazonから金をもらってるんだろう」とPavlo氏を非難して、その意見を受け入れなかったとのこと。どうやら、CNBCの記者は、記事をOracleとAWSが絡んだセンセーショナルなものにしたかったようです。Pavlo氏は「So I agree with @Werner」(Werner Vogels氏に同意する)と言及しています。

 この記事は、新野淳一氏のブログ「Publickey」の記事「Amazonプライムデーのサーバ障害、AmazonがOracleからAurora DBに乗り換えたのが原因ではない。Amazon CTOがCNBCの報道を否定」を許可を得た上で転載、編集しています。


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