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米Dellのネットワークに不正アクセス、ユーザー情報狙われる
狙われたのはDell.comのユーザーの名前、電子メールアドレス、ハッシュ化されたパスワード。同社は念のため、ユーザーのパスワードをリセットする措置を講じた。
米Dellは11月28日、同社のネットワーク上でDell.comの顧客情報を抜き取ろうとする不正な挙動を検出し、阻止したと発表した。
発表によると、不正な挙動は11月9日に検出された。狙われたのはユーザーの名前、電子メールアドレス、ハッシュ化されたパスワードで、一部の情報がDellのネットワークから持ち出された可能性があるものの、これまでの調査では、盗まれたことを示す確固たる証拠は見つからなかったとしている。
クレジットカード番号などのセンシティブな情報が狙われた形跡はなく、Dellの製品やサービスにも影響は出ていないという。
同社は直ちに対策を講じ、デジタルフォレンジック企業と契約して調査を勧めるとともに、司法当局にも通報した。
Dell.comのユーザーのパスワードについては、念のためにリセットする措置を講じた。ユーザーがもし別のアカウントでも同じパスワードを使っていた場合は、そちらも変更するよう呼び掛けている。
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