北國銀行、保険窓口販売業務をクラウド化 Azure上の保険販売管理システム「インプラス」を活用
銀行内業務システムのクラウド化を進める北國銀行は、ニッセイ情報テクノロジーの「保険販売管理パッケージ インプラス」をMicrosoft Azure上に構築し、保険窓口販売業務をクラウド化する。多様なサービスに迅速に対応できる態勢を整えるとともに、TCO削減などを目指す。
北國銀行、ニッセイ情報テクノロジー(以下、NISSAY IT)、日本マイクロソフトは2018年12月19日、NISSAY ITの「保険販売管理パッケージ インプラスVer9」(以下、インプラス)をMicrosoft Azure上に構築すると発表した。クラウドサービスとして北國銀行が利用する他、他の金融機関にも提供していく。
北國銀行では、行内業務システムの順次クラウド化を推進しており、2017年6月から日本マイクロソフトとともにAzure上のインターネットバンキングサービス「北國クラウドバンキング」の開発を進めている。加えて、今回、保険窓口販売業務をクラウド化することで、多種多様なサービスに迅速に対応できる態勢を整えるとともに、TCO(Total Cost of Ownership:総保有コスト)の削減などを目指すとしている。
NISSAY ITのインプラスは、金融機関の保険窓口販売業務をトータルで支援する汎用パッケージ製品。保険募集活動から保険契約情報の管理まで、一連の業務を支援し、コンプライアンスチェックに対応した機能なども備える。NISSAY ITでは、銀行(55行)、証券会社、保険会社など、多くの金融機関にインプラスを提供している。今回、金融機関から要望の多いAzureからの提供で、サービス価値向上を図る考え。
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