ニュース
納税も電子地域通貨「さるぼぼコイン」で 納付書をアプリで読み取るだけ――岐阜・飛弾市で2019年4月から開始
岐阜県飛騨・高山地域の電子地域通貨「さるぼぼコイン」が、2019年4月から公金の納付に対応。飛騨市の市県民税、国民健康保険料、水道料金などを、専用スマホアプリで支払えるようになる。支払いのために市役所窓口やコンビニエンスストア、金融機関に出向く必要がなくなり、市民の利便性が向上する。
飛驒信用組合(岐阜県高山市)は2019年2月19日、岐阜県飛騨・高山地域の電子地域通貨「さるぼぼコイン」を使って、2019年4月から飛騨市の市県民税などの納付が可能になると発表した。
さるぼぼコインは、飛驒信用組合が運用する電子地域通貨で、地域経済の活性化を目的に、2017年12月に導入。専用スマートフォンアプリを使い、あらかじめチャージしておくことで、高山市・飛驒市・白川村の加盟店での支払いに利用できる。利用できる加盟店は2019年2月現在で約870店。
2018年10月からは、飛騨市と連携する取り組みとして、市役所の窓口手数料の支払いに、さるぼぼコインでの決済を導入。取り組みを通じて、市民生活において取り扱いの多い公金の収納にさるぼぼコインを活用することで、飛騨市民の利便性向上などが期待できると判断し、今回、市税などに対応範囲を拡大した。
関連記事
- “北九州市の台所”でスマホかざしてQRコード決済――みずほFGなど5行、キャッシュレス決済の実証実験をスタート
外国人にも人気の観光スポットになっている北九州市・小倉の旦過市場、京町・魚町商店街などで、決済アプリを使ったキャッシュレス決済の実証実験がスタートする。みずほFG、みずほ銀行、北九州銀行、西日本シティ銀行、福岡銀行が共同でQRコード決済の利便性などを検証する。 - 手のひら静脈認証とICカードで「馬券購入」もキャッシュレスで――JRA、富士通の手のひら静脈認証発売機を導入
日本中央競馬会(JRA)は、手のひらの静脈認証で馬券が購入できる富士通の“キャッシュレス馬券発売機”を、2018年9月22日から東京競馬場で運用を開始。手のひら静脈認証とキャッシュレス決済で、セキュリティの高い馬券購入、払い戻しができるようになる。全国の競馬場やウインズ(場外発売所)にも順次導入予定だという。 - 顔認証・電子スタンプでキャッシュレス決済できる地域通貨「UC台場コイン」――お台場で実証実験がスタート
ユーシーカード(UCカード)、SBIホールディングス(SBIH)、Orbの3社が、東京・お台場で、顔認証かスタンプ認証でキャッシュレス決済ができる地域通貨「UC台場コイン(仮称)」の実証実験を開始。決済基盤には、ブロックチェーン(分散型台帳技術)が活用されている。 - 乗り降り自由&乗り放題の「さっぽろ観光あいのりタクシー」でキャッシュレス観光――札幌市ら5者が共同実証
札幌市は、NTTドコモらと共同で、観光客向けの相乗りタクシー「さっぽろ観光あいのりタクシー」の実証実験を開始する。一人1日3000円で、乗り降り自由で市内を周遊できる。観光施設の電子チケットと併せて、チケットレス、キャッシュレスでの観光を楽しめる仕組みを提供する。 - スマホでQRコードを読み込むだけのキャッシュレス決済――福島県で、みずほと東邦銀行が共同実証
みずほフィナンシャルグループ(みずほFG)、みずほ銀行、東邦銀行は共同で、スマートフォン用決済アプリを活用したキャッシュレス決済の実証実験を福島県内で開始する。キャッシュレス決済の実用化に向け、利便性や効率性、運用コストの削減などについて検証する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.