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マグロのブロックチェーン、海から食卓まで追跡サービスを開始――米シーフード大手がSAP活用で実現
米シーフード大手のBumble Bee Foodsは、SAPのブロックチェーン基盤「SAP Cloud Platform Blockchain」を活用した製品のトレーサビリティーサービスを開始。消費者はスマホで製品パッケージのQRコードをスキャンするだけで、キハダマグロの原産地や生産工程などを確認できる。(※本当です)
缶詰などの加工食品を手掛ける米シーフード大手のBumble Bee Foods(バンブルビーフーズ)は、SAPのブロックチェーン基盤「SAP Cloud Platform Blockchain」を活用して、インド洋産キハダマグロが家庭の食卓に届くまでのプロセスを追跡するトレーサビリティーサービスを開始した。
米国内で販売されている「Bumble Bee Foods' Natural Blue by Anova yellowfin tuna」などの製品パッケージにあるQRコードをスマートフォンアプリで読み取ることで、マグロのサイズ、捕獲地点、捕獲した漁業チーム、市場に届くまでのプロセスや生産工程などのサプライチェーン情報を確認できる。併せて、製品の真正性や新鮮さ、安全性、公正な漁業取引の証明、持続可能性など、食品の安全性を示す情報も提供する。
商品のQRコードにスマホをかざして、産地などの上場を確認できる(出典:SAP 2019/3/8リリース内ビデオ「FROM OCEAN TO TABLE:Your Food. Brought To You By Blockchain」)
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