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“今日、何着ればいい?”の参考に 街行く人の服装をAIがリアルタイム判定――「めざましテレビ」でAI天気の試験放映を開始
日本気象協会、フジテレビ、スペクティは、フジテレビの朝の情報番組「めざましテレビ」の天気コーナーで、AIを活用した服装情報を提供する実証実験を開始。天気カメラの映像から、コートの着用率など、街行く人の服装をAIが判定する。
日本気象協会は、フジテレビジョン(フジテレビ)、Spectee(スペクティ)と共同で、カメラ映像のAI解析を活用した服装情報を気象予測情報とともにテレビ番組で放送する実証実験を、2019年4月1日に開始した。
フジテレビが東京・渋谷に設置している天気カメラの映像をAI解析し、街を歩く人の服装を判定して、フジテレビの平日朝4時55分からの情報番組「めざましテレビ」内の天気コーナー(6時50分ごろから)で、「AI天気」として「コートの着用率」や「傘の使用率」などを発表する。放送期間は、2019年4月1日から4月30日までの予定。
カメラ映像の解析時には、個人が特定できないように処理を行い、プライバシーを保護している。今後は、長袖と半袖の着用率など、カメラ映像のAI解析対象を増やす予定。また、服装解析データを蓄積し、気象の実況データや予測データと組み合わせて、新たな服装情報の開発に役立てていく計画だ。
カメラ映像の服装判定には、AI活用した情報解析サービスを提供するスペクティのAI開発プラットフォーム「SIGNAL」を活用。
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