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“対話のコツ”を学習したAIが保険金サービスの電話応対をガイド――損保ジャパン日本興亜、NTT Comと共同開発
損保ジャパン日本興亜は、NTTコミュニケーションズのAI技術を活用し、保険金サービス拠点の電話応対を支援する「電話応対ガイドAI」を開発する。対話品質が高いオペレーターの“対話のコツ”を学習したAIが、通話中の顧客の感情をリアルタイムで分析し、次にかけるべき言葉など、適切な対応をガイドする。
損害保険ジャパン日本興亜(以下、損保ジャパン日本興亜)とNTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は2019年4月17日、NTTグループのAI関連技術「corevo」を活用して、損保ジャパン日本興亜の保険金サービス拠点の電話応対を分析し、事故対応サービスを行う社員全員の高品質な電話応対を支援する「電話応対ガイドAI」を開発すると発表した。2019年5月から取り組みを開始し、2020年以降の実用化を目指す。
損保ジャパン日本興亜は、2018年3月に全国約300か所(約1万席)の保険金サービス拠点に、NTT Comが構築した「音声認識システム」を導入。電話応対内容を記録した音声やテキストデータの蓄積と分析が可能になり、これらのデータを顧客応対品質の向上に活用することを検討してきた。
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