法人向け端末をサブスクリプション化する「DaaS」、菱洋エレクトロが2020年春に提供開始
菱洋エレクトロは、企業で使う端末やソフトウェアをサブスクリプション形態で提供するDaaS(Device as a Service)を発表した。高性能プロセッサ、OS、Microsoft 365、業務支援サービスを含めてPCをカスタマイズして提供し、機器の導入から運用支援、保守までをトータルでサポートする。
菱洋エレクトロは2019年12月4日、企業向けデバイスををサブスクリプション形態で提供するサービスを2020年春から開始すると発表した。DaaS(Device as a Service)と呼ばれるサービス形態だ。
PCの導入、運用支援、保守をDaaSでトータルサポート
業務に欠かせないツールであるPCは、モバイル性やパフォーマンスのような仕様検討の他、定期的に行われるOSやソフトウェアのアップデートに対応することが選定の際に重要視される。
今回提供を開始するDaaSは、こうしたOSやソフトウェアアップデートへの対応を含めて、PCの導入から運用までをワンストップで利用できる月額課金型のサービス。デバイスを「所有する」ものから「利用する」ものとしてサブスクリプション化することで、企業のIT導入、運用負担を低減し、業務効率化や働き方改革の推進を支援する。
DaaSとして提供するデバイスは、Intel Coreプロセッサファミリーなどの高性能プロセッサ、OS、「Microsoft 365」、各種業務支援ツールなどを用途に合わせてカスタマイズして提供する。
業務支援ツールとしては、例えば、チェーンストアなどの店舗運営向けには、本部から店舗に向けて出される業務指示を効率的に管理する業務指示統合管理ツール「WOMS(Work Order Management System)」を提供するなど、各種業務の最適化を支援するサービスを多数用意する。
中小企業の30%がデバイス調達の選択肢とするDaaSとは?
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