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鈴鹿サーキットレーシングスクール、レーサー育成プロセス強化にSAPのクラウドシステムを導入
世界で活躍するオートバイや車のレーシングライダー、ドライバーの育成を手掛ける鈴鹿サーキットレーシングスクールは、「SAP SuccessFactors」を導入し、選手のプロファイル情報の管理基盤を刷新。選手の育成プロセスの高度化と管理業務の効率化を図った。
アビームコンサルティングとSAPジャパンは2020年2月18日、モビリティランドが運営する鈴鹿サーキットレーシングスクールに、SAPジャパンのクラウド型人財マネジメントシステム「SAP SuccessFactors」を導入したと発表した。
鈴鹿サーキットレーシングスクールは、世界で活躍できるライダーやドライバーの育成を目的とした国内有数のレーシングスクール。WGP(現MotoGP)の元ライダー岡田忠之氏や現インディカードライバーの佐藤琢磨氏がプリンシパルを務め、オートバイやレーシングカート、フォーミュラカーのライダー、ドライバーの育成を手掛けている。
同スクールでは、今後、世界で活躍するより多く選手を輩出するには、データに基づいた科学的な評価、育成が求められるとし、選手のプロファイル情報の管理基盤としてSAP SuccessFactorsを導入。選手情報を一元管理することで、選手育成の高度化と育成業務プロセスの効率化を図る。
従来は、選手情報を紙や「Excel」データなどで運用、管理していたため、作業の煩雑化や分析がしにくく、評価や指導内容が経験や勘に基づく属人的な手法になっていたことが課題だったという。
「SAP SuccessFactors」で実現した「選手育成の高度化」は?
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