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国内企業向けネットワーク機器市場は2024年まで年率マイナス2.5%の見通し IDC予想
2024年までの「国内企業向けネットワーク機器市場」は、「ワイヤレスファースト」の浸透で無線LAN機器市場がけん引するも、イーサネットスイッチとルーター市場はマイナス成長に転じる見込み。リプレース需要などの市場押し上げ要素をうまく捉えられるかが、成長の鍵になるという。
IDC Japan(以下、IDC)は2020年4月27日、「国内企業向けネットワーク機器市場」について、2019年実績と2024年までの市場予測を発表した。
調査対象となる機器は、企業向けの「イーサネットスイッチ」「ルーター」「無線LAN機」。今回の市場予測は、2020年3月末時点における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響および見通しを考慮したものとなった。
(※編集注:企業向けルーター、企業向けイーサネットスイッチ、企業向け無線LAN機器の合計値。同市場予測は、2020年3月末時点における新型コロナウイルス感染症の影響および見通しを考慮したもの)
2019年は前年比3.5%でプラス成長、2020年以降は?
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