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Oracle Cloudとデータベース、同じ機能で“オンプレ回帰”を可能にする新サービス発表の意図はクラウド志向に変化?

日本オラクルが「Oracle Cloud」および自律型データベース「Oracle Autonomous Database」をオンプレミス環境で使えるサービスをそれぞれ発表した。オンプレミス向けサービスを継続する意思を示しつつクラウドへの注力を進めていた同社は、クラウド向けサービスをオンプレミス環境で提供することで何を目指すのか。

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 日本オラクルは2020年7月13日、「Oracle Autonomous Database on Exadata Cloud@Customer」「Oracle Dedicated Region Cloud@Customer」を同日から日本で提供すると発表した。両ソリューションについては、米国時間7月8日にOracleがイベント「Oracle Live」で発表していた。

 Oracle Autonomous Database on Exadata Cloud@Customerは、同社の自律型データベース「Oracle Autonomous Database」を、顧客のデータセンターで稼働する実行プラットフォーム「Oracle Exadata Cloud @Customer」で動作させる。

 Oracle Dedicated Region Cloud@Customerは、同社のパブリッククラウド「Oracle Cloud」のリージョンを顧客のDC(データセンター)内に構築するフルマネージドサービスだ。顧客のDC内に物理的なケージを設け、日本オラクルが管理するラックを設置することで、Oracle Cloudが持つ50以上のクラウドサービスをオンプレミスで提供する。

 日本オラクルのケネス・ヨハンセンCEO(最高経営責任者)は、Oracle Dedicated Region Cloud@Customerについて「競合他社も提供できない差別化されたサービス。Oracle Autonomous DatabaseやSaaSアプリケーションなどOracle Cloudのサービスを100%利用可能なインフラストラクチャリージョン」と説明する。

 同氏はOracle Autonomous Database on Exadata Cloud@Customerについても「Oracle Autonomous Databaseの全機能を提供しつつ、Exadata Cloud@Customerを介してオンプレミスでのDBA(Database Administrator:データベース管理者)の作業を自動化する」と話し、機能をアピールした。


日本オラクルのケネス・ヨハンセンCEO(最高経営責任者)

クラウドから「オンプレ回帰」可能に 日本オラクルは「3つのターゲット」戦略へ

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