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大阪府高槻市、Nutanixでインフラ刷新 ITに詳しくない職員も運用できる環境へ:BCPやDRにも対応
大阪府高槻市は、ハイパーコンバージドインフラ「Nutanix Enterprise Cloud OS」などを導入し、仮想化基盤をベースとしたグループウェア、ファイルサーバ環境を構築した。IT担当者が代わっても運用管理できるシンプルな環境構築とBCP/DR対策を実現した。
ニュータニックス・ジャパンは2020年11月24日、大阪府高槻市が新たなICTインフラとして同社のハイパーコンバージドインフラ「Nutanix Enterprise Cloud OS」(以下、Nutanix)を導入したと発表した。
高槻市では、「ICT利活用による行政サービスの向上」「データ利活用の推進」「ICT利活用の向上」「ICT利活用による効率的な行財政運営」という4つのICT戦略基本方針の基、サーバ統合によるコスト削減や共通基盤を介したシステム連携による業務システムの最適化を推進しつつ、クラウド活用や災害復旧(DR)対策とテレワークの実現による働き方改革など、ICT利活用による効率的な行財政運営の推進を目指している。
2020年度のファイルサーバ更新時には、開発/運用保守にかかわるコスト削減や運用上の課題解決、サーバ集約を目的とした新たな仕組み作りなどを目指してインフラ刷新を検討。2018年大阪府北部地震や新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大などの経験から、罹災証明書の発行や緊急時における職員の業務継続性確保のためにBCP(事業継続計画)対策が不可欠という意識が高まっていたことから、特に将来的な拡張性やBCP/DR対策に重きを置いてソリューションを選定した。
仮想化で実現する大規模災害発生時にも止まらないシステムとは?
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