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コロナ禍でのクラウド利用 世界規模で拡大するも日本は最下位――トレンドマイクロ調べ
コロナ禍で世界の企業の約9割でクラウド利用が加速しているものの、「プライバシー/セキュリティ」や「データアクセス」に不安を抱く企業が少なくないことも分かった。一方、日本のクラウド利用率は世界28カ国・地域のうち最低だった。クラウドの有効活用に向けて検討すべき課題や対策とは?
トレンドマイクロは2021年1月20日、世界の企業のクラウド利用に関する実態調査の結果を発表した。
同調査は、世界28カ国・地域における従業員100人以上の法人組織のIT部門責任者を対象に、2020年10月にインターネット調査で実施し、2565人から有効回答を得た。対象国は、オーストラリア(75人)、オーストリア(90人)、ベルギー(80人)、ブラジル(100人)、カナダ(100人)、チェコ(100人)、デンマーク(75人)、フィンランド(100人)、フランス(100人)、ドイツ(100人)、インド(100人)、イタリア(100人)、日本(100人)、メキシコ(100人)、オランダ(100人)、ニュージーランド(25人)、ノルウェー(50人)、フィリピン(100人)、ポーランド(100人)、シンガポール(100人)、南アフリカ(100人)、スペイン(100人)、スウェーデン(100人)、スイス(70人)、台湾(100人)、アラブ首長国連邦(100人)、英国(100人)、米国(100人)。
世界の企業の約9割がクラウド利用を加速するも、日本が最下位の理由は?
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