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キオクシアが基幹系を刷新、東芝グループ離脱後の経営高度化を狙う
キオクシアは、経理業務の最適化に向けてグループの共通会計システムをERPパッケージ「Biz∫」で更改した。併せて、BIツール「Tableau」やRPAも導入し、経営情報の可視化や運用の自動化を取り入れるなど、経営管理の質的向上を図った。
キオクシア(旧東芝メモリ)がグループ共通の会計システムを刷新した。併せてBIを使った経営情報可視化にも取り組む。2021年1月26日にNTTデータおよびNTTデータ・ビズインテグラルが発表した。
キオクシアがグループ共通会計システムとして新たに導入したのはNTTデータグループが提供するエンタープライズ向けERPパッケージソフトウェア「Biz∫」(ビズインテグラル)だ。経営可視化にはTableau SoftwareのBI製品「Tableau」を採用した。
東芝グループからの離脱をきっかけに会計システムを刷新、国産を選んだ理由は
キオクシアは、事業譲渡による東芝連結対象からの離脱を機に、東芝グループの共通会計基盤からシステムを更改する「共通会計システム更改プロジェクト」を2019年3月に開始していた。プロジェクトは、大規模共通会計システムの構築運用実績やノウハウを持つNTTデータがシステム構築を担当した。2020年10月からは新会計システムを本格稼働させており、2021年1月には四半期決算の処理を滞りなく完了している。
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