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「日本の若者を“負け組”にしたくない」 IBMと関学大、AI人材育成プログラムに込めた意欲と危機感の理由:Weekly Memo(1/2 ページ)
関西学院大学が、日本IBMと共同開発した「AI活用人材育成プログラム」を外部にもオンラインで提供すると発表した。ポイントは文系、理系を問わず「AIを“活用する”人材」を育成することだ。関係者が語った内容や背景には、日本社会に対する危機感が現れていた。
「世界中で熾烈なAI(人工知能)人材の争奪戦が繰り広げられている。日本の若者が“負け組”にならないためにも人材育成が必要不可欠だ」
関西学院大学(以下、関学大)学長の村田 治氏は2021年4月27日、日本IBMと共同開発した「AI活用人材育成プログラム バーチャルラーニング版」(以下、VL版)を同年7月から企業や自治体、他の大学に有償で提供することをオンライン会見で発表し、この取り組みの必要性について上記のように語った。
左から、日本IBMの石田秀樹氏(パートナー グローバル・ビジネス・サービス事業本部タレントトランスフォーメーション事業部)、加藤 洋氏(専務執行役員グローバル・ビジネス・サービス事業本部長)、関西学院大学の村田氏、巳波弘佳氏(副学長)
AI活用人材育成プログラム 「いつでもどこからでも受講できる」その内容は
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