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現実的な「SASE実装」を求める企業がまず取り掛かるべき4つのポイントとは?これを読めば「SASE」が分かる

本連載は、注目のセキュリティトレンドである「SASE」を前後編で解説する。後編ではSASEを実装する上で重要な4つのポイントを紹介し、今後のSASEサービスの展望を予測する。

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 本連載は、セキュリティトレンドとして注目を集める「SASE」(サシー、サッシー)を前後編で解説する。前回は、「SASEとは何か」という疑問を持つ読者に向けて、概要や登場背景、導入のメリット/デメリットを紹介した。

 SASEはSecure Access Service Edgeの略であり、Gartnerが2019年8月に提唱したクラウドセキュリティのコンセプトだ。これまでの境界型セキュリティ対策とは異なり、クラウドサービスの利点を十分に生かせるインフラやサービスを構築するためのセキュリティフレームワークと言える。

 DX(デジタルトランスフォーメーション)推進に起因した働き方改革やニューノーマルへの対応などの環境の変化に伴い、クラウドサービスの利用が進む中、SASEはますます重要性を増している。後編ではどのようにSASEの実装を進めていくべきかを解説する。

SASEを実装する上で留意しておくべきこととは?

 SASEの実装には、革新的な技術が必要というわけではない。現時点でもすでにリリースされているセキュリティ製品を組み合わせてコンセプトを理論上実現することは可能だ。

 ただしSD-WANはA社、SWG(Secure Web Gateway:セキュアWebゲートウェイ)はB社、CASB(Cloud Access Security Broker)はC社のように各分野で実装された機能だけで製品を選別すると、それぞれの製品の相互接続性の確認や導入後の管理の煩雑化などで運用に支障を来す可能性がある。

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