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「年間10万件の請求書処理を自動化するならこの実装」協調型RPAベンダーが語るベストプラクティスは(1/2 ページ)

「うちの製品で年間10万件の請求書処理を自動化するならこの実装」――。ブームが一段落し、適用領域や効果的な利用方法が見えてきたRPA。ツールの現在の限界を理解し、人の介在を前提に組織全体の効率化を目指す場合の実装方法は。人・ロボット協調型ベンダーの場合のベストプラクティスを聞いた

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 RPA(Robotic Process Automation)に代表されるロボティクスの企業への適用するには、ロボットと人をいかに協業させるかがカギとなる。2021年6月17日に開催されたオンラインイベント「UiPath Developer Conference 2021 BROADCAST」では、「人とロボットのコラボレーションによる年間10万件の請求書処理 Action Center を用いたデリバリ活用事例」と題するセッションで、そうした協業の具体的な事例が紹介された。発表したのは、UiPathのプロフェッショナルサービス本部 テクニカルサービス第二部に所属するコンサルタントLi Liu氏とKenji Tanoto氏だ。

年間10万件に及ぶ請求書管理業務の自動化、このシナリオならこの4ステップが効く

 RPAを導入する場合であっても全ての業務プロセスをロボットに置き換えることはできない。定型的な作業をロボットに任せ、人の判断が必要な場合に人手を介在させることが現実的な選択肢となる。そのため、ロボットと人間がいかにスムーズに協業するかが成果に大きく影響する。この点に着目してソリューション展開するRPAベンダーの1社がUiPathだ。

 セッションでは、UiPathを活用して年間10万件に及ぶ請求書管理業務を効率化した、ある顧客の事例から、同社ソリューションを利用する場合のベストプラクティスが示された。

 このセッションの題材となった企業では、購買システムの自動化に取り組み、取引先が請求書情報を入力する業務フローだった。ただ、全体の4割に当たる取引先からは、依然として紙の請求書が送られていた。紙の請求書をスキャンしてPDFデータを作成し、そのPDFに記載された請求書情報をシステムに手入力する必要があったという。コンサルタントのTanoto氏はこう説明する。

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