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DX推進企業の半数以上が「課題は解決せず」――日本企業のDXを何が阻んでいるのか
ABBYYジャパンの調査によると、日本企業のDXの成功を阻む要因があることが分かった。
ABBYYジャパン(以下、ABBYY)は2021年10月4日、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)の実態に関するグローバル調査の結果を発表した。特に日本企業では、経営陣と現場マネジャー間の「認識の差」がDXの成功を阻む要因になっていることが明らかになった。
調査は、英国、米国、フランス、ドイツ、日本の従業員1000人以上の企業/組織のIT分野の意思決定者1220人を対象に2021年4〜6月に実施。IT分野の意思決定者には、最高責任者レベルの経営幹部(CxO)と現場のマネジメントを担う中間管理職が含まれる。
世界と懸け離れた日本のDX その実態は
調査結果によると「自社はDXの準備が整っている」と考えている企業は、グローバルの平均が64%だったのに対し、日本企業は42%と他国を大きく下った。
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