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リアルタイムのデータ処理で必須に? DXに効くエッジコンピューティングの使い方:Weekly Memo(1/2 ページ)
エッジコンピューティングをDXにどう生かしていくのか。その実践に向けてIIJがユニークな取り組みを始めた。同社によるDXとエッジの話を基に、今後のコンピューティングについて考察したい。
インターネットイニシアティブ(IIJ)が2021年10月7日、エッジコンピューティングの基盤として実用化を目指す「マイクロデータセンター」(以下、MDC)の実証実験の現場をメディアに公開した。エッジコンピューティングをデジタルトランスフォーメーション(DX)にどう生かしていくかについても説明した。その内容が非常に分かりやすかったので紹介しつつ、今後のコンピューティングについて考察してみたい。
エッジコンピューティング向けのマイクロデータセンター実現へ
IIJの白井データセンターキャンパス(千葉県白井市)敷地の屋外に設置されたMDCは、約1メートル四方のボックスにデータセンターとして必要な機能を詰め込み、場所を選ばず設置できるようにした設備だ。MDCとその実証実験の内容については、IIJが公開に先立って2021年10月4日にプレスリリースも発表した。ここではまず今回の話の“肝”となるエッジコンピューティングとMDCのユースケースについて少し説明しておこう。
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