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日立、NECら8団体が「分野間データ連携基盤技術」を開発 分野をまたぐデータ利活用が可能に
日立製作所など8団体は、産官学での分野を超えたデータ連携を実現する「分野間データ連携基盤技術」を開発した。データカタログを共通化することで、分野をまたぐ分散型のデータ検索や利活用を容易にする。交通、観光・旅行などの分野で社会実装に向けた実証を開始する。
日立製作所、SBテクノロジー、国立大学法人東京大学、NEC、富士通、国立情報学研究所(NII)、NTTデータ、JIPテクノサイエンスの8団体は2022年2月28日、産官学のさまざまな分野にまたがるデータを接続する「分散型の分野間データ連携基盤技術」を開発し、社会実装に向けて実証を開始すると発表した。
今回の技術開発は、内閣府主導の「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期」における「ビッグデータ・AIを活用したサイバー空間基盤技術」の研究開発の一環として進められている。
2018年から始まったSIP第2期の研究開発は、政府がデータ駆動型社会のモデルとして掲げる「Society 5.0」を具現化するための基盤技術として「分野間データ連携基盤技術」の開発を進める。
分野横断のデータ連携を実現する新技術 その効果は
従来、分野を超えたデータ連携の実現には、データカタログへの登録情報の形式が統一されていないなど、相互運用性の観点で課題があった。
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