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世界のCIOが回答 現行システムの半分以上が改善の余地「大」 「as a Service」の活用が鍵となるか
世界のCIOを対象にしたレノボの調査によると、現行の社内システムの少なくても半分は改善の余地があると指摘するCIOは5割を超え、2割はほぼ全てを入れ替えたいと考えていることが判明した。今後のシステム改変には、9割以上のCIOが新たな「as a Service」の利用を想定していることも分かった。
レノボ・ジャパン(以下、レノボ)は2022年3月23日、世界のCIO(最高情報責任者)525人を対象に実施した社内システムの現状や展望に関するグローバル調査の結果を発表した。
コロナ禍の影響やDX(デジタルトランスフォーメーション)の進展に伴い、企業では、ビジネス戦略や財務、人事、販売・マーケティング分野など、組織全体に及ぶテクノロジー活用が拡大している。昨今のセキュリティ脅威の高度化も相まって、企業のICT戦略やICT導入を主導するCIOの役割は、この2年間でも劇的に進化し、拡大している。その一方で、CIOはセキュリティ対策やシステム更新といった旧来の業務にも忙殺されている。
レノボは、こうした課題に対してCIO自身がどのような現状認識を持っているかを明らかにするため、ブラジル、中国、日本、シンガポール、英国、米国の従業員数250人以上の企業や組織に所属するCIOを対象に、2021年12月6〜21日に調査を実施した。
CIOが対処すべき課題が増加 特に困難な課題とは?
調査結果によると、CIOの10人に9人が「ここ数年で自分たちの役割が発展・拡大し、ICT分野を超えた事業の意思決定にも関わるようになった」と回答した。さまざまな分野のデジタル化が進んだことによって、ICT管理以外でのCIOの役割と責任が拡大したことが分かった。
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