ニュース
ブロックチェーンで来歴をリアルタイム追跡、ユニリーバがパーム油サプライチェーンにGreenTokenを試験導入
ユニリーバは、「GreenToken by SAPソリューション」をパイロット導入した。世界的なパーム油サプライチェーンのトレーサビリティーと透明性の向上を図る。
SAPは2022年3月20日(現地時間)、ユニリーバが世界的なパーム油サプライチェーンのトレーサビリティーと透明性を高めるために、「GreenToken by SAPソリューション」をパイロット導入したと発表した。
失われてきた原産地情報をいかに追跡するか
GreenTokenはブロックチェーン技術を活用して、ユニリーバの調達元であるGolden Agri-Resourcesなどのサプライヤーが作成したトークンからサプライチェーン内のパーム油の原材料の流れを追跡したり原産地情報を取得したりする。原材料がトレーサビリティーとサプライチェーンの透明性を高めることが狙いだ。
関連記事
- ユニリーバが「サステナブルな働き方」で目指すもの【前編】
コロナ禍以前に画一的な働き方から脱したユニリーバが取り組む「新しい働き方」とは何か。同社が目指す企業像と、社員の働き方との関係を探る。 - 「プログラム可能な民間デジタル通貨」とは何か 産業界のデジタル変革にどう貢献する?
中国でデジタル人民元の実証実験が進むなど、各国で「デジタル通貨」実用化に向けた試みが続いている。デジタル通貨はこれまでの通貨と何が違うのか。ITジャーナリストがデジタル通貨の本質に迫る。 - RFIDは始まりにすぎない? デジタル投資の「後遺症」に苦しむ企業がIoTに投資すべき理由
近年、RFIDタグなどモノを追跡するためのデバイスの導入量が急増しているが、企業はこうしたIoTデバイスへの投資だけで満足してはならない。これから目指すべき「コネクティッドサプライチェーン」には別の投資も必要だ。 - 貿易決済にブロックチェーンを活用 NTTデータら4社が実証実験
東京海上日動とNTTデータら4社は、ブロックチェーン技術を活用した貿易決済の実証実験を実施した。電子B/Lとデジタル通貨を同時に交換する仕組みの実用化を目指す。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.