iPaaSの「Workato」、クラウドRPAとの連携でAPI非対応のWebアプリや社内システムとも連携可能に
Web操作を自動化するRPAサービス「クラウドBOT」がiPaaSの「Workato」との機能連携に対応した。WorkatoからクラウドBOTで作成したbotを利用できるようになり、APIを持たないWebアプリケーションや社内Webシステムとの連携も可能になった。
Workatoは2022年4月19日、C-RISEが開発提供するクラウド型RPA(Robotic Process Automation)サービス「クラウドBOT」が同社のiPaaS(Integration Platform as a Service)「Workato」との連携に対応したと発表した。
RPAとiPaaSの連携で業務自動化の適用範囲を拡張 効果は?
Workatoは、クラウド/オンプレミスを問わずデータベースやアプリケーション、各種サービスをAPIベースで連携(インテグレーション)し、統合的な業務プロセス自動化を実現するオートメーションプラットフォームだ。2022年4月現在で1000種類以上のアプリケーションと接続するコネクターを提供しており、シンプルな操作で条件分岐やループ処理などの複雑なロジックを自動化できる。
一方、クラウドBOTは、Webブラウザを自動操作するbot(ロボット)をノーコード開発できるRPAサービスだ。独自の自動記録システムにより、ユーザーのブラウザ操作を記録してbotを作成できる。単純なデータ入力業務からWebアプリケーション間のデータ連携など、ブラウザ上で行うさまざま操作を自動化する。
今回、クラウドBOTは外部サービスとの連携機能として、新たにWorkatoとの連携に対応した。Workato内でクラウドBOTのコネクターを使用することで、ワークフローの一部として“クラウドBOTで作成したbot”を呼び出せるようになった。
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