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NTTがインターナルカーボンプライシング制度を導入 2030年度までにCO2排出量80%削減へ
NTTは、「インターナルカーボンプライシング制度」をグループ各社に順次導入する。同社は今後、脱炭素に関するプロジェクトの判断や製品選定時の意思決定に、CO2排出コスト情報を反映させる。
NTTは2022年5月6日、「インターナルカーボンプライシング制度」をグループ各社に順次導入すると発表した。
「インターナルカーボンプライシング制度」で社内行動はどう変化する?
カーボンプライシングとは、燃料や電力を利用する際に排出される二酸化炭素(CO2)の量に応じて課税する「炭素税」や、あらかじめ定められた排出量上限を超過した企業と下回る企業の間で排出量を売買する「排出量取引」を指す。排出量取引における炭素価格は排出量の需要と供給によって決まる。
今回NTTが導入するインターナルカーボンプライシング制度は、企業が独自にCO2排出量に価格を付け、企業の低炭素投資や低炭素対策、社内行動の変化を推進する仕組みだ。CO2排出量を仮想的にコスト換算することで環境負荷を低減する。
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