Microsoft Azureで「マルチドメインMDM」が利用可能に Power BIでガバナンス管理強化
インフォマティカは、Microsoft Azureで利用できるマルチドメイン対応のMDM「Multidomain Master Data Management-as-a-Service」を発表した。複数ドメインにまたがるデータの取り込みから活用までの情報サプライチェーン全体にわたるマスターデータ管理をAzureで実現する。
インフォマティカは2022年5月25日、クラウドコンピューティングサービス「Microsoft Azure」(以下、Azure)で利用できるSaaS(Software as a Service)版マスターデータ管理(MDM)ソリューション「Informatica Multidomain Master Data Management on Azure」(以下、マルチドメインMDM on Azure)を発表した。
Azureで利用できるマルチドメインMDMの利点
通常版の「Multidomain Master Data Management」(マルチドメインMDM)は、マルチ/ハイブリッドクラウドかオンプレミスかを問わず、さまざま環境のシステムやアプリケーションに散在する製品データや顧客データ、サプライヤーデータ、取引先データ、財務データ、従業員データなどのマスターデータを関連付けて一元的に統合・管理するMDMソリューションだ。
マルチドメインに対応し、複数のデータドメインにわたってマスターデータやトランザクションデータ、インタラクションデータの関係を自動的に結び付け、有機的なデータ連携を構築する機能「360度ビュー」を搭載する。
また、データクレンジングや名寄せ、エンリッチ化といったデータ統合機能や、データ品質管理、データガバナンス、ビジネスプロセス管理、レファレンスデータ管理などマスターデータの管理に必要とされる機能を単一プラットフォームで提供する。
マルチドメインMDMを活用することで、さまざまなデータソースのマスターデータを統合して信頼性の高いデータ基盤を構築でき、ハイパーパーソナライゼーションされた顧客体験の提供や複雑なグローバルサプライチェーンの管理、デジタルコマース構想の推進、財務データの管理による正確なレポートとコンプライアンスの推進といったデータドリブンなビジネス推進が可能になる。
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