MUFG「Progmat」とは? Web3時代のデジタル資産プラットフォームでできること
従来型の金融ビジネスモデルにも、Web3へ向けての変化が求められる。MUFGが提供するプラットフォーム「Progmat」は企業のデジタル化を促進し、新たな未来を創造できるか。
2022年5月25〜26日、今回で11回目となるアマゾン ウェブサービス ジャパンの年次イベント「AWS Summit Japan 2022」が開催された。さまざまな企業がWeb3を見据えてデジタル化を推進するが、三菱UFJフィナンシャルグループ(以下MUFG)はどのようなデジタルアセット戦略を持っているのか。三菱UFJ信託銀行のデジタル企画部 デジタルアセット室の齋藤達哉氏が語った。
「Progmat」とは
齋藤氏は、分散型台帳技術(DLT:Distributed Ledger Technology)により、銀行や証券会社などが金融業界で担う仲介役としてのサービスが「無くても良い存在」になりかねないと話す。スマートコントラクトなどによりサービスの自動化が可能となるからだ。
金融業界にもデジタル化の波が押し寄せ、金融機関は「デジタルアセットへの対応」「キャッシュレス社会の実装」が求められている。MUFG提供の「Progmat」は、これらのサービスを容易に構築できるプラットフォームだ。
デジタルアセットとは、分散型台帳技術を利用したデジタル資産で、電子的に移転可能な財産的価値のことだ。デジタルアセットは3種類あり、1つ目が電子決済手段に用いられる「SC」(ステーブルコイン)や「暗号資産」だ。2つ目が特定の事業や資産に価値が裏付けられる「ST」(セキュリティトークン)で、3つ目が特定の権利の行使などに必要な「UT」(ユーティリティートークン)となる。
Progmatには3つの目的があり、1つ目が「インフラとしてのプラットフォームの拡張」、2つ目が「市場、決済機能の拡張」、3つ目が「投資対象STの多様化」だ。
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