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SAP IBPとGoogle Cloudがデータ連携拡大 需要予測の高度化でサプライチェーン混乱に対応
SAPのサプライチェーン計画ソフト「SAP IBP」と「Google Cloud」の新たな連携機能が追加された。両社のデータを統合することで需要予測の向上を図る。
Googleは2022年6月7日(現地時間)、「Google Cloud」公式ブログでSAPのサプライチェーン向け統合事業計画ソフトウェア「SAP IBP」(Integrated Business Planning)とGoogle Cloudの新たな連携機能について発表した。
需要予測を高度化する連携機能は?
Googleは、需要計画の担当者にとって現在は複数の混乱要因を考慮しながらの予測が求められる難しい状況だ、と市場環境を説明する。効果的に需要を予測するためには「労働力や資材の不足」「世界的な健康危機」「海外規制の変化」「前例のない天候不順」「サステナビリティ(持続可能性)の取り組み強化」「インフレの進行」といった多様で時には競合する要素を考慮しながら、予測不能な事態を予測する能力が必要となる。
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