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半導体不足に苦しむネットワーク機器業界に予想外の将来展望 IDCが国内企業向けネットワーク機器市場を予測
IDCは、国内企業向けネットワーク機器市場に関する市場動向と予測を発表した。製品セグメント別では、企業向け無線LAN機器市場が力強い成長を続ける見込みだ。
IDC Japan(以下、IDC)は2022年6月16日、国内企業向けネットワーク機器市場に関する市場動向と予測を発表した。2021年の市場規模(支出額)は対前年比3.3%増の2808億3600万円となった。同社は2021〜2026年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)を2.4%と予測する。
半導体不足などのサプライチェーン問題、どう立ち向かうべき?
2020年のGIGAスクール特需の反動で同市場の規模は縮小すると見られていたが、2021年はプラス成長を達成した。IDCは「国内企業向けネットワーク機器市場は成熟している」との見方を維持しているが、従業員が在宅勤務と出社を選択するハイブリッドワークに適応した企業ネットワーク設備の更新や、無線LANの新規導入の可能性を改めて評価し、「緩やかな成長を続ける」とみる。
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