Web3は言い方を変えた中央集権的プラットフォーム? 本当の分散型サービスは「Web5.0」なのか
Web3が民主的であるという話は幻想かもしれない。Twitter創業者の一人であるジャック・ドーシー氏が発表した「Web5.0」は本当の民主的なサービスとなるか。
ジャック・ドーシー氏率いる決済サービス提供会社のBlock(旧Square)の子会社であるTBDは2022年6月10日(現地時間)、Web3の代替案として新たな分散型Webプラットフォーム「Web5.0」を発表した。
TBDは「Webは情報を民主化した一方で、アイデンティティーという重要なレイヤーが欠けており、私たちは何百という覚えきれないパスワードの必要性に苦しめられている。Webでは個人のアイデンティティーと個人情報が第三者のものになっている」と警鐘を鳴らす。
ドーシー氏は以前よりWeb3に疑念を持っており、2021年12月21日(現地時間)に「Web3はベンチャーキャピタルや投資家のものになっている。彼らのインセンティブからは逃れられず、究極的にそれは名前が違うだけの中央集権型なエンティティだ」とツイートした。
ドーシー氏は2022年6月11日(現地時間)には、「Web5.0はインターネットへの最も重要な貢献になるだろう、安らかに眠れ、Web3とベンチャーキャピタルよ」とツイートした。Web5.0に対する期待の大きさが分かる。
Web5.0はWeb2.0とWeb3の良いとこ取り
Web5.0はアプリケーションに分散型のアイデンティティー(Web3)とデータストレージ(Web2.0)を提供する。開発者はユーザー体験の創出に集中することができると同時に、データの所有権を個人に戻すことを可能にする。Web5.0は従来型のWeb構造であるWeb2.0と、次世代のWeb構造と期待されるWeb3を組み合わせたサービスだといえる。
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