コラム
ウォルマートの止まらぬ自動化計画――受注から30分以内に発送する“次世代”センターが次々にオープン:Supply Chain Dive
小売り大手のウォルマートは先端技術を詰め込んだ新しい配送センターを4つ建設すると発表した。同社は2021年、これらとは別に“ハイテク”配送センターを開設したばかりだ。これらの配送センターの増設によって、注文の翌々日には商品を届けるスピードアップを実現する他、従業員への“ある効果”も期待している。
大手スーパーマーケットチェーンのWalmartは今後3年間で自動化や機械学習、ロボッティクスを活用して配送を迅速化する4つのハイテクフルフィルメントセンター(注1)を建設を計画している(注2)。
同社でイノベーションオートメーション担当シニアバイスプレジデントを務めるデビッド・グギナ(David Guggina)氏の投稿によると、最初の「次世代」施設はイリノイ州ジョリエットに2022年夏にオープンする予定だ。
この4つのフルフィルメントセンター建設によって、Walmartは米国人口全体の95%に注文の翌日または翌々日に配送できるようになる。これらの施設では4000人の雇用が見込まれている。
「かつては1日14キロ歩いていた」 30分以内に発送するシステムとは?
Walmartはフルフィルメントテクノロジー企業のKnappと提携して、12ステップあった手作業のプロセスがわずか5ステップで済む高密度の自動ストレージシステムを開発した。
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