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メタバース、AR、Web3.0の「誇大広告」に要注意 ビジネスで“本当に使える”最先端テクノロジーを考える:CIO Dive
メタバースやAR、Web3.0など最先端のテクノロジーには大きな期待がかかっているが、それらがビジネスで有用かどうかには議論の余地がある。世界のITリーダーは今、これらのテクノロジーをどう活用しようとしているのか。先行する米国企業の“実際のところ”を見てみよう。
メタバースやNFT(非代替性トークン)のような新しいテクノロジーの価値を、過大な期待を抱かせる「誇大広告」が毀損(きそん)してはならない。
紙おむつの「Huggies」やティッシュの「Kleenex」「Scott tissues」といった衛生用品と医療機器を製造するKimberly-Clarkは、消費者を引き付けて1対1でつながる新しい方法を見つけるために、最先端テクノロジーを使った“実験”をした。
「利益をもたらす最先端テクノロジー」として注目されるのは?
「ML(機械学習)を含むAI(人工知能)のプラットフォームは顧客とつながる新しい方法の一つだ。メタバース戦略とNFTは顧客とのエンゲージメントに役立っている」とKimberly-Clarkで最高デジタル責任者兼グローバルCIO(最高情報責任者)を務めるマノジ・クンバート(Manoj Kumbhat)氏は述べる。
2022年5月に開催されたMIT Sloan CIO Symposiumで、クンバート氏は「(最新テクノロジーは)消費者がブランドを定義するのを助けてくれる」と述べ、「メタバース戦略とNFTは、企業がブランドとつながるために利用するテクノロジーの合流点の一部だ」との認識を示した。
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