Metaが提唱 「責任あるメタバース」を構築するための4つの原則
メタバースへの注目が高まっている。メタバースを利用したサービスの発表が相次ぐが、課題は「責任あるメタバース」の構築だ。Metaが提唱する、メタバース「3つの特徴」と責任あるメタバースに必要な「4つの原則」とは。
Facebookは2021年10月28日(現地時間)に社名を「Meta Platforms」(以下、Meta)に変更し、これまでメタバース領域へ積極的な姿勢を見せてきた。そして昨今、メタバースは多くの企業が取り組む産業へと成長し、人々の生活を変えつつある。一方で新たな産業であるがゆえに、法律や規則には曖昧さがあり、ユーザーからの信頼を得たとは言い難い。Metaはどのように信頼を築き、責任あるメタバースを構築するのか。Facebook Japanの代表取締役である味澤将宏氏が語った。
本稿はMetaを中心とするメタバースエキスポジャパン実行委員会によって開催された「METAVERSE EXPO JAPAN 2022」(開催期間:2022年7月27〜28日)を基に作成した。
Metaが掲げるメタバースの3つの特徴
味澤氏はメタバースの特徴を3つ挙げる。
1つ目が「没入感」だ。今までのモバイルやインターネットとは異なる「リアルさ」をメタバースでは実現し、これまでとは違う没入感を再現できるという。
2つ目が「実際にその場にいるような感覚」だ。物理的に離れていてもメタバースであれば同じ空間を共有することができ、距離や場所などは今後大きな問題ではなくなる可能性が高いと味澤氏は話す。
3つ目が「相互運用性」だ。味澤氏は「メタバースと現実世界で相互運用性が積極的に取り入れられるようになり、そこには大きな差がなくなる」と予測する。
「メタバースはソーシャルテクノロジーにおける次の進化であり、モバイルインターネットの後継だといえる。Metaはコミュニティー作りを使命とし、人の距離が近くなる社会を実現する」(味澤氏)
責任あるメタバースに必要な4つの原則
味澤氏は責任あるメタバースを構築するために必要な要素に「経済的機会」「プライバシー」「安全性と公平性」「公平性と包括性」の4つを挙げる。
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