マクドナルドはいかに大量の優良顧客のデータを手に入れたか? 「ゼロから始めるデータ戦略」が小規模レストランにも可能なワケ:Restaurant Dive
レストラン業界におけるデータ活用が進んでいる。専門家によると、マクドナルドのような大手チェーンだけでなく小規模レストランでも自らデータ戦略を構築できる。「何が顧客の心を動かすか」を知るためにすべきこととは。具体例を見てみよう。
レストランのデジタル売上が伸び、消費者はレストランの自社Webサイトやサードパーティーのプラットフォームを介して飲食店にアクセスするようになったため、レストラン経営者はこれまで以上に多くの顧客データを収集できるようになった。
しかし、インフレや賃金上昇によって収益が悪化する中、特に技術への支出額が制限されている小規模な独立系レストランにとって、情報から洞察を得ることはさほど簡単ではない。
「外部業者は必要ない」 自社データを基に検討すべき2つのポイント
米ITソリューションベンダーのNCRの命名者であり、データと人工知能の責任者を務めるアシャ・サマル氏は、「National Restaurant Association Show」(全米レストラン協会ショー)の講演で「サードパーティーのデータ仲介事業者が数百万ドルでデータを販売することが多いが、中小企業にはそのようなデータを買う余裕はおそらくないだろう。まずは自社のデータから始めよう」と述べた。
2022年5月にシカゴで開催された「National Restaurant Association Show」(全米レストラン協会ショー)で専門家は、小規模なレストランは「強力な処理システムがなければ、データプールから学べない」という思考に陥りがちだ。しかし、どんなレストランでもデータの財務的利益を得るためにできることがある」と述べた。
レストラン技術へのエンジェル投資家で複数の飲食チェーンを抱えるFocus Brands出身のダン・ゲルサコフ(Dan Gertsacov)氏は次のように述べた。「データ戦略に100万ドル(約1億4千万円)を費やすまで待つ必要はない。データを使って何かを行うために、100社の技術ベンダーを雇う必要もない。今あるものから始めればよい。すでに多くのデータがある。今日のPOSシステム、特にモバイルやクラウドには大量のデータが蓄積されている」
専門家によれば、データを基にレストランが検討すべきは次の2つだ。
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