マルチベンダーサポートでデータセンターの自動化を図る 「Apstra」の新たな機能
Juniper Networksはマルチベンダー環境におけるデータセンターネットワークの設計や導入、運用を自動化する「Apstra」の新バージョン「Freeform」の提供を開始した。アーキテクチャを問わず、データセンター運用の管理と自動化を実現するとしている。
Juniper Networksは2022年9月15日(現地時間)、インテントベースネットワーキング(IBN)ソフトウェア「Juniper Apstra」(以下、Apstra)の最新版「Apstra Freeform」を発表した。今回の機能拡張によってユーザー企業やサービスプロバイダー、クラウドプロバイダーの顧客は使用中のトポロジー(接続形態)やプロトコル(通信規約)を問わず、データセンターの運用管理と自動化が可能になる。
マルチベンダーサポート以外の2つの特徴
Apstraはデータセンターネットワークの設計や構築、展開から運用までの全フェーズを自動化する、インテントベースネットワークの構築ソフトウェアだ。望ましいビジネス成果に応じた「意図や目的」(インテント)を定義することで、ネットワークの構成や全デバイスの設定などを自動的に生成する。運用管理では、高度なインテントベースの分析を活用してネットワークを継続的に検証することで、複雑さや脆弱(ぜいじゃく)性、停止を排除した安全で回復力のあるネットワークを実現するとしている。
Apstra Freeformはマルチベンダー環境におけるデータセンターの自動化を実現するため、Apstraのインテントベースネットワークをベースに以下のような機能拡張を図った。これらによって、さまざまなデータセンターのトポロジー(接続形態)やベンダーに対応したライフサイクル全体の管理を実現する。
Juniper NetworksはApstra Freeformのマルチベンダーサポート以外の特徴について次の2点をうたう。
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