ニュース
Google Cloudの「組織ポリシーサービス」とは? 利用するメリットとユースケース
Google Cloudのリソースやアクセス管理、構成設定などを集中管理できる「Resource Manager」。その一つの機能である「組織のポリシーサービス」では何ができるのか。
Google Cloudは2022年9月27日(現地時間)、同社のブログで「Best Kept Security Secrets: Tap into the power of Organization Policy Service」を公開し、組織ポリシーサービスの利点と活用事例を発表した。
組織ポリシーサービスの利点
組織ポリシーサービスを利用することで、組織はGoogle Cloudリソースをプログラムで一元管理でき、アクセス管理や構成設定など、共通ルールを簡単に管理できる。
同サービスの利点は以下の3つだ。
- Google Cloudリソースの使用に際して、ルールや制限を集中管理する
- 開発チームがコンプライアンスを順守できるように違反防止策の定義と確立が可能
- プロジェクトオーナーとチームがコンプライアンス違反を心配せずに迅速に行動できる
同ブログで「組織のポリシーはGoogle Cloudユーザーの労力を削減し、セキュリティを向上させることができる」と伝える。
ユースケースの実例
同ブログではGoogle Cloudの顧客の1つであるHSBCをユースケースとして取り上げられている。
HSBCではGoogle Gloudの組織ポリシーサービスを利用し、1万5000を超えるサービスアカウントや4万人を超えるITプロフェッショナル、年間650万台の仮想マシンを制御している。
HSBCのカスタムインストールは組織のポリシー違反を迅速に発見できるように設計されており、どこかの過程でポリシー違反が見つかった場合はエラーコードによってどこで違反が発生したかが通知される。
関連記事
- 5分で分かるSREの基本 JCBがその効果を公開
Googleが提唱するSREは本当に組織にとって有効な概念なのか。JCBがSREへの取り組み内容とそこから得た効果を公開した。 - ついに日本でも本格化する業界別Azureのクラウド‐エッジ実践 大規模事例2選
日本マイクロソフトは業界ごとにクラウドサービスを強化するために組織変更を行っている。実際にその成果が事例として出てきた。組織変更の狙いと事例の中身を解説する。 - MySQL HeatWaveがマルチクラウド展開 統一データベースでビジネスの助けに
日本オラクルが提供する「MySQL HeatWave」がマルチクラウドでも利用できるようになった。どのような利点が企業にはあるのだろうか。性能と特徴を聞いた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.