Google CloudとCoinbaseがパートナーシップを発表
Google CloudがCoinbaseとパートナーシップを結んだ。Googleは積極的にWeb3企業をサポートしている。今回のパートナーシップの中身と狙いは。
米国の暗号資産取引所であるCoinbase Global(Coinbase)は2022年10月11日(現地時間)、Google Cloud Platform(Google Cloud)がWeb3への取り組みとイノベーションの加速をサポートするために「Coinbase Commerce」「Coinbase Cloud Node」「Coinbase Prime」について、戦略的パートナーシップを結んだと発表した。
パートナーシップで何が起こるのか
Google Cloudの顧客は「Coinbase Commerce」を利用することで、クラウドのサービス料金を暗号資産で支払えるようになる。このサービスは2023年初頭から「Web3スペースで利用できるようになる」見込みで、「Bitcoin」「Ethereum」「USD Coin」、ドルとペッグした「Tether」、「Dogecoin」「Shiba Inu」などの暗号通貨のトランザクションサービスだ。
また、Web3の開発者はCoinbase Cloud NodeによってGoogle Cloudの企業向けビッグデータ分析サービスである「BigQuery」にアクセス可能になる。これにより、高額で複雑なインフラがなくともWeb3ベースのシステムを操作できるようになる。
Googleは安全に暗号資産を保護、管理するためにCoinbase Primeを利用する。Coinbase Primeは安全な暗号資産の保管と高度な取引を実現するプラットフォームだ。1万4500社を超える機関投資家のユーザーを抱えている。
Coinbaseは高度なデータサービスを構築するためにGoogle Cloudを選択した。Google Cloudを使用してブロックチェーンデータを大規模に処理すると同時に、Googleのプレミアム光ファイバーネットワークで暗号資産サービスを強化する狙いだ。
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