東京都がオープンデータのAPIを公開 約3万5000件のCSVファイルにアクセス可能に
東京都は、東京都オープンデータカタログサイトの掲載データのうち、アプリケーション開発などに利用されるCSVファイル約3万5000件をAPI形式で提供する。その狙いとは。
東京都は2023年3月30日、「東京都オープンデータカタログサイト」の掲載データのうち、アプリケーション開発などに利用されるCSVファイル約3万5000件を全てAPI形式で提供すると発表した。
行政データをAPI形式で提供 その狙いは?
東京都オープンデータカタログサイトは、東京都と区市町村が保有する2次利用可能で機械判読性の高い行政データを公開するサイトだ。約5万4000件のデータを掲載している。
API形式での提供は、デジタル庁が公開する「政府相互運用フレームワーク」(GIF)の連携・交換のためのデータ参照モデルに準拠している。デジタル庁は同フレームワークを「デジタル・ガバメント推進標準ガイドライン」のもと、データの活用や連携がスムーズに実施される社会を実現するための技術的体系としている。
東京都は、APIを活用することでオープンデータを利用するシステム開発の行程を簡略化可能だとしている。サービス開発者がサービスやアプリケーションを開発する際の効率向上を図るのが狙いだ。
東京都は今後公開するオープンデータのCSVファイルについてはAPIでも参照できる形で提供する予定だ。データへのアクセス手段を増やし、利用者がサービスやアプリケーションなどを開発する際の効率を向上させるなど、新たなサービス創出の促進に取り組んでいくとしている。
(注1)政府相互運用性フレームワーク(GIF)(デジタル庁)
(訂正と更新)記事公開当初、(注1)の表記に誤った記載があったため、訂正の上更新しました(2023年4月3日13時10分更新)。
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