ニュース
SAPが発表した既存サービスに関する2つの最新情報 それぞれの概要を紹介
SAPはSAP S/4HANA Cloud, private editionの最新版と、RISE with SAPの新しいパッケージを発表した。
SAPジャパンは2023年10月26日、「SAP S/4HANA Cloud, private edition」の2023リリースが利用可能になったことに加え、「RISE with SAP」の新たな「プレミアム・プラス・パッケージ」を提供開始すると発表した。
SAP S/4HANA Cloud, private editionはSaaSとして提供される「SAP S/4HANA Cloud」を単独のユーザーが占有して使用する仕組みで、RISE with SAPは、SAP S/4HANA Cloudを中核とするさまざまなSAPソリューションを包括的に提供するクラウドサービスだ。
2023リリース、プレミアム・プラス・パッケージ、それぞれの概要を紹介
SAP S/4HANA Cloud, private editionの2023リリースは、「SAP ERP Central Component」の全機能を提供することに加え、財務や製造、保全、サプライヤーを単一のクラウドプラットフォームに統合し、最新のアーキテクチャに基づく業務部門向けアプリケーションを提供するものだ。
RISE with SAPの中核であるSAP S/4HANA Cloud, private editionのリリースサイクルは2年で、機能拡張は6カ月ごとに提供される。保守期間は従来の5年から7年に延長された。
プレミアム・プラス・パッケージとは
RISE with SAPのプレミアム・プラス・パッケージが提供する新機能は以下だ。
- 二酸化炭素(CO2)をはじめとする温室効果ガス(GHG)の総量の把握をコア・ビジネス・プロセスに組み込み、バリューチェーン全体でデータを計算、共有できるようにし、急速に進化する環境や社会、ガバナンス(ESG)の報告基準に対応することで、より多くのサステナビリティに関するインサイトを提供できる
- AI(人工知能)コパイロットである「Joule」により、ERPのための新しいAI機能が追加された
併せて読みたい関連記事
- プランニング業務を合理化し、財務および非財務ビジネスユニットのデータによる予測精度を向上。また、請求書管理と現金回収プロセスを強化するソリューションを活用することで財務リーダーがより迅速な意思決定をできるように支援
- サプライヤーポータルを備えたネットワークERPを構築し、幅広いサプライヤーネットワークとの緊密な連携や調達、請求取引の自動化を実現。支出コンプライアンスを簡素化する
関連記事
- SAPジャパンがシステム移行を支援する新サービスを発表 旭化成の活用事例とは
基幹システムの移行を支援するために、SAPジャパンはクラウドサクセスサービス事業を開始した。本稿はその取り組み概要と旭化成の活用事例を紹介する。 - SAPが「GROW with SAP」を日本で提供開始 中堅・中小企業のクラウドERP移行を支援
「GROW with SAP」はどのようなサービスなのか。事例も含めて紹介する。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.