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アクセンチュアが「アクセル全開」 顧客向けAIスキル向上支援を強化CIO Dive

AIスキル向上のためのトレーニングプログラムに投資する企業が増えている。AWSなどが独自のスキルアッププログラムを発表する中で、アクセンチュアは顧客のAIスキルアップを支援するための学習プラットフォーム買収計画を明らかにした。

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CIO Dive

 AI人材の不足に悩む企業は多い。Accentureは顧客向けにAI(人工知能)スキル向上のオプションを拡大するため、学習プラットフォームのUdacityの買収を計画している。同社は2024年3月5日(現地時間)に発表したが(注1)、買収額はすぐには明かさなかった。

合計投資額は40億ドル Accenture「アクセル踏みっぱなし」の背景

 Accentureはビジネスリーダーがスキル格差を特定し、パーソナライズされたスキル向上を支援するための学習プラットフォーム「LearnVantage」に対して3年間で10億ドル投資すると発表した。Accentureは以前、今後3年間でデータ・AI事業に30億ドルを投資すると発表した。今回の発表によって、同社のAI関連の合計投資額は40億ドルに達した(注2)。

 AccentureはUdacity独自のコンテンツやサービス、テクノロジーをLearnVantageプラットフォームに統合する計画だ。Udacityで働く230人の従業員は、Accentureの一員となる。

 AccentureはAIの未来に向けて多額を投資しており、その中でトレーニングは重要な役割を担っている。同社は採用や買収、スキルアップを通じて、AI訓練を受けた従業員を8万人に増やすとしている。同社のAIトレーニングは、AI知識の全範囲を対象としている。既に60万人の従業員が、AIの基礎知識を学んでいるという。

 Accentureはトレーニング事業への投資の一環として、2024年度末までに25万人の技術職を対象としたスキルアッププログラムを展開する予定だ。

 コンサルティングサービスを手掛けるPricewaterhouseCoopers(PwC)(注3)やDeloitte Touche Tohmatsu(注4)、Ernst & Young Global(注5)、McKinsey & Companyは(注6)、トレーニングプログラムと社内外における生成AIの取り組みを組み合わせている。

 大企業の研修計画では、AI関連施策における人材確保の課題が浮き彫りになっている(注7)。2023年12月に発表されたソフトウェア会社Pluralsightの報告書によると、10人中9人のIT専門家および幹部が「熟練したチームがなければAI施策は失敗に終わる」と考えている。

 自動車メーカーのAmerican Honda Motorから商業用不動産会社、レストランに至るまで、業界を問わず、経営幹部はAIへの投資と従業員の技術習熟との乖離(かいり)を緩和する方法として、スキルアップに目を向けている(注8)(注9)。

 ハイパースケーラー各社は企業のAI導入を促進する手段として、トレーニングプログラムを提供している。

 Amazon Web Services(AWS)の無料トレーニングカタログには、経営幹部(注10)や開発者(注11)、組織向けのAIに関するコースが掲載されており、Google CloudとMicrosoftもAIに焦点を当てたスキルアップコンテンツをリリースしている。直近では、SalesforceがローコードとAIに関連する解説動画を追加した(注12)(注13)(注14)。

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