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セキュリティ予算は緩やかに成長する一方で、大幅に減る“ある数字”Cybersecurity Dive

IANS ResearchとArtico Searchの調査によると、2024年のセキュリティ予算は約8%増となり、2023年の6%から緩やかに上昇した。それと対照的に“ある数字”が大幅に減少しているという。

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 調査企業であるIANS ResearchとArtico Searchが2024年9月5日(現地時間、以下同)に発表した報告書によると(注1)、2024年のセキュリティ予算は約8%増となり、2023年の6%増から緩やかに上昇した。しかし2021年には16%、2022年には17%増加しており、過去数年間と比較すると成長率は大幅に低下している。

セキュリティ予算増加と対照的に、大幅に減少する“ある数字”

 750人のCISO(最高情報セキュリティ責任者)を対象にした同調査では、そのうち681人が予算に関する質問に回答し、セキュリティ予算がIT支出全体に占める割合は過去数年と比べて大幅に増加していることが明らかになった。2024年には、セキュリティ予算がIT支出全体の13.2%を占めており、2020年の8.6%と比較して大きく上昇している。

 近年の雇用の勢いは大幅に減速している。2024年のセキュリティ人材の増加率は12%で2022年の31%、2023年の16%と比較すると大きく落ち込んでいる。

 高度なツールとサイバーハイジーンの向上により、悪質な攻撃から組織を守るためにセキュリティチームが先頭に立つ中、企業は何を優先するかの問題に直面している。また、経済に対する懸念が続く中、企業は全体的な経費の管理に苦労している。

 セキュリティの領域では外部からの脅威に対してより適切な保護を提供するようリーダーに重圧がかかるが、実際にはそれを実現するための十分なツールや専門知識が必ずしも提供されているわけではない。

 IANSのニック・カコロウスキー氏(シニアリサーチディレクター)は、電子メールで「企業の機能がデジタル技術にますます依存する中で、強力なセキュリティの必要性はビジネスの成長戦略と直結している。しかしビジネスにおけるコストとしてセキュリティが定着するにつれて、予算の段階的な増加が続くと予想される」と語った。

 Gartnerが2024年8月に発表した報告書によると(注2)、セキュリティ支出は2025年までに2120億ドルに達し、2024年の水準から15%増加すると予測されている。

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