Azure環境のサイバー脅威検出を強化 WithSecureが新ソリューション:セキュリティソリューション
ウィズセキュアは、Azure環境におけるサイバー脅威の検出と調査のサポートをするソリューション「WithSecure Elements XDR Cloud Security」を発表した。専任者のいない中堅・中小企業でもクラウド環境で高度な検知を実現できる。
ウィズセキュアは2025年5月22日、「WithSecure Elements XDR Cloud Security」(以下、Elements XDR Cloud Security)を発表した。
Elements XDR Cloud Securityは「Microsoft Azure」(以下、Azure)環境におけるサイバー脅威の検出と調査のサポートをするソリューションだ。Azureからのクラウドイベントと「Microsoft Entra ID」のIDシグナル、WithSecure独自の検知技術「Broad Context Detections」を組み合わせて、強化したクラウド脅威検知を提供する。
Azure環境のサイバー脅威検出を強化 WithSecureが新ソリューション
WithSecure Elements XDR Cloud Securityの主なメリットは以下の通りだ。
- クラウドへのスムーズな移行をサポート: Azureクラウドリソースを安全に保護し、クラウドへの移行やクラウド/オンプレミスのハイブリッド環境においても、重要な企業データの安全を確保することで、クラウド変革を実現する
- データ漏えいによる経済的損失を最小限に: クラウドインシデントに迅速に対応できるセキュリティ管理を整えることでビジネスリスクを軽減し、データ漏えいによる経済的損失を最小限に抑える
- クラウドにおける運用プロセスを強化: ビジネスリスクを軽減し、クラウドサービスの稼働を維持し、運用のダウンタイムを最小限に抑えることで、クラウドインフラを安定的に運用する
この他、Elements XDR Cloud SecurityはWithSecureの生成AIアシスタント「Luminen」を搭載しており、セキュリティインシデントの解説と対応策を提供することでユーザー側での脅威分析に必要な時間と労力を削減できる。
WithSecureでXDRプロダクトマネジャーを務めるジェニファー・ホワース氏は「クラウドインフラの普及により、攻撃対象領域がより複雑化している。Elements XDR Cloud Securityは、専任のクラウドセキュリティチームを持たない中堅・中小企業でもクラウド環境で高度な検知を利用できるように開発された。スキル面でのギャップを埋め、実践的なインサイトを提供する」とコメントした。
なお、Elements XDR Cloud Securityの日本での提供時期については未定となっている。
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