パナソニックISがCyberArkを導入 特権アクセス管理効率化で数千台のサーバを保護:セキュリティソリューション
パナソニック インフォメーションシステムズは、パナソニックグループ全体の数千台のサーバへの特権アクセスを保護するために、IDアクセス管理ソリューション「CyberArk Identity Security Platform」を導入した。
CyberArk Softwareは2025年6月24日、パナソニック インフォメーションシステムズ(以下、パナソニックIS)が、パナソニックグループ全体の数千台のサーバへの特権アクセスを保護するために、IDアクセス管理ソリューション「CyberArk Identity Security Platform」を導入したと発表した。
これにより、パナソニックISは自動化された特権アクセス管理環境を実現し、組織全体のユーザーとアイデンティティーを適切な権限管理で保護することが可能になったという。
数千台のサーバを保護 CyberArk導入の効果は?
パナソニックグループは、家電製品や自動車機器、産業システムなど幅広い分野で事業を展開する日本のグローバル電機メーカーだ。パナソニックISはグループ全体のIT戦略を推進し、小売りや流通、製造を含む各事業領域における情報システムの企画、開発、運用を一元的に管理している。
パナソニックISは、デジタル変革の取り組みである「Panasonic Transformation」(PX)の一環として、数千台の「Windows」および「Linux」サーバの特権アクセス管理を自動化し、非効率性を解消することを目指した。サーバ管理者はこれまで、サーバ管理業務に加えて、在庫確認や資産管理に関する問い合わせへの対応も担当しており、アクセス要求と承認に関する可視性が非常に限定的だった既存の権限管理ツールの刷新が目下の重要な課題となっていた。
パナソニックISの八木洋至氏(プラットフォームサービス事業部 プロフェッショナルサービス部 部長)は「デジタル変革における重要な優先事項の一つは、グローバルなセキュリティ防御の強化だ。CyberArkの導入によって特権アクセス管理のアプローチを抜本的に刷新し、組織全体のセキュリティポリシーを標準化することで、大きな進展を遂げた」と話す。
パナソニックISはCyberArk Identity Security Platformの一部である「CyberArk Privileged Access Manager」を導入し、グループ全体のサーバへの特権アクセスを一元化、自動化した。これによって誰がいつどのサーバにアクセスし、どのような操作をしたかを詳細に把握できるようになり、監査の透明性が大幅に向上した。この他、インシデント発生後の調査プロセスも効率化された。さらに、認証情報とパスワードはユーザーから完全に隠され、CyberArk内で自動的に付与、更新される仕組みを構築した。
CyberArk Softwareの柿澤光郎氏(執行役社長)は「サイバー攻撃者はアイデンティティーを標的とした新たな攻撃手法を開発し続けており、特権アクセスの保護に抜本的な変革が求められている。CyberArkはパナソニックISに対し、あらゆる環境やあらゆる場所から、全てのアイデンティティーの特権アクセスを包括的に保護する仕組みを提供した。これにより、組織のサイバーレジリエンスを大幅に向上させ、同時に運用効率の改善を実現した」とコメントした。
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