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AIでITスキルの40%が時代遅れに それでもIT求人が急増する理由とはCIO Dive

AIはテクノロジー関連の職種に変革を起こしており、2027年までに一部のスキルは時代遅れになる可能性があるという。AIは確実に雇用状況に影響を与えるとされ、人材戦略における見直しが必要となっている。

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CIO Dive

「CIO Dive」について

「CIO Dive」は米国のビジネスパーソン向けWebメディア「Industry Dive」の一媒体です。「CIO Dive」が発信する情報からITmedia エンタープライズの専門記者が厳選した記事を「Industry Dive」の許可を得て翻訳・転載しています。

筆者紹介:ロバート・テレス(Roberto Torres)(「CIO Dive」エディター)

ベネズエラ出身。ソフトウェア業界やデータ分析、テクノロジーの未来が専門領域。

 CIO(最高情報責任者)はAIの急速な導入を進める中で、ツールのモダナイゼーションに奔走しており、ITスキルの寿命はますます短くなっているという。

 テクノロジー系人材企業のDraupが2026年1月13日(現地時間、以下同)に発表したレポートの内容だ。

 Draupのレポートによると、2027年までにITスキルの40%超が部分的に時代遅れになるという。同社は、変化の要因としてIT部門におけるAI導入の進展に加え、職務やスキルセットの統合が進んでいることを挙げた。

AIで求人がまさかの7800万件増? 企業に求められる人材戦略とは

 Draupでデータおよびプラットフォームを担当するヴィシュヌ・シャンカー氏(バイスプレジデント)は次のように述べている。

 「テクノロジー関連の仕事そのものが完全になくなるわけではないが、仕事の進め方は確実に変わりつつある。多くの組織が想定している以上のスピードで、AIはスキルのサイクルを短縮し、役割を再定義し、生産性の源泉を移し替えている」

 テクノロジー分野の経営幹部は2025年の大半を、人材の獲得や育成方法の見直しに費やした。AIの導入に伴って職種区分が変化する中で、企業が変化に対応する必要性が高まり、これらの課題には一層の緊急性が生まれていた。

 こうした動きは雇用市場にも影響を与えている。一般的なテクノロジー人材への幅広い需要は横ばいで推移する一方で、AIに特化した職種の求人は急増した(注2)。

 Draupによると、企業が新しいツールをソフトウェア開発などの業務プロセスに組み込むにつれ、人間だけで対応する作業の範囲は縮小し、AI主導で対応したり人と機械が協働したりする業務がエンジニアリング全体に広がっているという。

 Draupは、このような変化によって人員増加が抑制されることはないと見ている。それどころかAIの導入によって10年後までに7800万件の雇用が純増すると予測している。

 しかし、職種を広げると、AIは雇用に確実に影響を与えるだろう。調査企業であるForresterの分析によると(注3)、AIの導入が進むことで米国では一部の仕事が失われるとされている。同社は、2030年までに米国の雇用の約6%がAIによって削減されるとした。また、同社によると、生成AIとAIエージェントの影響により、今後10年で約1040万人分の雇用が消失するという。

 ForresterのJ.P.ガウンダー氏(バイスプレジデント兼プリンシパルアナリスト)は、「今後の5年間、仕事の大部分は人間が担い続けるだろう。AIはより多くのワークフローやタスクを担うようになるが、ワークフローやタスクそのものは仕事ではない。人材戦略において、AIを使って生産性や従業員体験を向上させる人への投資は不可欠だ」と語った。

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