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NTTドコモ、AIエージェントで障害対応時間50%削減見込む 100万台超のネットワーク機器をリアルタイム分析AIニュースピックアップ

NTTドコモはネットワーク保守のためのAIエージェントシステムを商用化した。100万台以上の装置データをリアルタイム分析し、複雑な故障の対応時間を50%以上削減。自律運用と品質向上を目指す。

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 NTTドコモは2026年2月25日、モバイルネットワーク保守業務用のAIエージェントシステムの商用利用を開始したと発表した。既に同年2月4日から自社のモバイルネットワークサービスで運用を開始している。

100万台超のネットワーク機器を解析するAIエージェント

 モバイルネットワークは個人の通信利用だけでなく、企業活動や公共サービス、災害時の情報伝達を支える社会基盤となった。近年は4Gと5Gをまたぐサービス提供や、複数ドメイン・複数ベンダーが混在する構成が進み、運用の複雑化が課題となっている。障害発生時には迅速な復旧と影響時間の抑制が強く求められている。

 これまでも比較的単純な故障は対応を自動化してきたが、原因が特定しにくい複雑な障害においては、担当者が連携しつつ大量のログやトラフィック情報を分析する必要があり、復旧までに時間を要するケースがあった。

 今回導入したAIエージェントシステムは、基地局からコアネットワークまで100万台以上の装置から収集されるトラフィック情報や警報情報を横断的に解析する。複数のAIエージェントを組み合わせることで、リアルタイムに異常を検知し、被疑箇所を特定し、具体的な対処案を保守担当者に提示する仕組みだ。

 基盤には、AIエージェントの統制と大規模展開を可能にする「Amazon Bedrock AgentCore」およびデータベースサービス群を採用した。

 本システムの導入によって、障害対応時間を従来比で50%以上削減できる見込みとしている。これによって、サービス影響時間の短縮とネットワーク品質の向上を図る。

 NTTドコモの牧山隆宏氏(ネットワーク本部 サービスマネジメント部長)は、本件をネットワーク自律運用を実現するための重要な取り組みだと強調した。今後もAI活用を通じて通信サービスの品質向上を目指す方針を示した。

 またAWSジャパンの恒松幹彦氏(常務執行役員 情報通信・メディア・エンターテイメント・ゲーム・スポーツ・戦略事業統括本部統括本部長)は、「通信業界が6G以降へと進化していく中で不可欠となる、自律的でインテリジェントなネットワーク運用が、 NTTドコモとAWSの協力によって実現可能であることを示す重要な成果です」と述べた。

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