Microsoft、Copilotのアップデートを発表 ExcelでPlanモードやPython連携が可能に:ITニュースピックアップ
MicrosoftはMicrosoft 365 Copilotの2026年4月版アップデートを発表。ExcelでのPlanモードやPython連携、WordでのClaude統合など、実務直結の新機能が多数追加された。管理機能も強化し、組織的なAI運用の効率化と可視化を推進する。
Microsoftは2026年4月30日(現地時間)、「Microsoft 365 Copilot」の2026年4月版の最新アップデートを発表した。「Microsoft Excel」(以下、Excel)での「Planモード」導入やPython連携など、実務に直結する機能拡張を実施。管理者向け機能も強化し、業務効率化と運用の透明性を両立させる内容となっている。
モバイルアプリ刷新と「Copilot Pages」の進化で操作性が大幅向上
ユーザー向け機能ではモバイルアプリが刷新され、チャット中心のインタフェースへと進化した。テキスト装飾への対応や引用表示の拡充により、回答内容の確認や二次利用が容易になっている。また、操作画面の整理とともに音声対話の表示機能も追加された。
さらに「Copilot Pages」では、組織のナレッジを活用する「Work IQ」を通じてビジュアルやアプリの生成が可能となった。これにより、同一画面内でプロトタイプの試行から改善までを完結できる。
「Copilot Notebooks」では複数の新機能が追加された。「Microsoft SharePoint」や「Microsoft OneNote」(以下、OneNote)からの情報参照、ノート内データに基づく「Microsoft Word」(以下、Word)文書や「Microsoft PowerPoint」(以下、PowerPoint)資料の生成、グループ共有、マインドマップ表示などが含まれる。
チャット操作によってページ編集が可能となり、手作業の負担が軽減される。また、外部Webリンクも参照対象として追加でき、情報源が拡張した。ノート内情報を基にスライドや文書の草案を生成でき、内容や対象読者に応じた形式指定も可能。モバイル版OneNoteでは音声や画像、テキストを同時に取り込む機能が追加され、記録内容は整理されたページとして保存される。
ExcelではPlanモードが導入され、編集前に処理手順を確認できる仕組みが整えられた。データ操作の透明性が高まり、複雑な作業の見通しが立てやすくなる。加えてPythonが利用可能となり、データ分析や可視化を同一環境で実行できる。これによって高度な処理を外部環境に依存せず実施できる。
PowerPointでは画像生成モデルの選択機能が追加され、用途に応じた出力ができるようになった。「AI Image 2 Efficient」モデルの採用により、生成や編集の処理速度と品質が向上している。公開Webページを参照したスライド作成も可能となり、最新情報を反映した資料作成が容易になった。
Wordでは新たに「Claude」モデルが選択肢として追加された。複数の大規模言語モデルを用途に応じて使い分けることが可能となり、文章作成や編集の柔軟性が高まった。
「Microsoft Teams」では通話委任機能が追加され、着信対応や要件整理を自動化できる。必要に応じて後日の予定設定もされる。会議機能では逐次通訳モードが導入され、発話ごとに翻訳を提示する形式により多言語間の対話がしやすくなった。
「Microsoft OneDrive」ではファイルプレビュー画面に操作候補が表示され、要約やFAQ作成などの機能を即座に利用できる。「Agent Builder」では作成したエージェントを組織内ストアへ登録する仕組みが追加され、管理者の承認を経て共有される。「Microsoft Outlook」ではメール本文上で草案を作成し、対話形式で内容を修正できる機能が導入された。
管理者用の機能としては、「Copilot Dashboard」に日別データ出力機能が追加され、直近28日間の利用状況を分析できるようになった。利用頻度に基づくユーザー分類機能も加わり、導入状況の把握が容易になった。Microsoft 365管理センターではプリペイド方式の課金管理が可能となり、利用コストの予測性が高められている。組織へのメッセージ機能にはメール配信が追加され、配信対象の条件設定も柔軟化された。
今回のアップデートは、各アプリでの生成AI活用を広げると同時に、組織全体での運用管理を強化する内容となっている。
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